家系図調査講義 第8章:国立図書館での調べ方

皆さんこんにちは。今日は国立図書館での調べ方についてお話します。家系図を本格的に調べるには、国立図書館で調べることをお勧めします。国立図書館で調べられることは多くあり、

です。ひとつひとつ説明する前に、国立図書館についてご説明しますと、

入館料はかかりませんが、入館のカードを利用ごとに端末で発行します。発行を簡略化するカードもあります。
辞書以外は一般の図書館のように書架がなく、自由に本を取り出して見ることは出来ません。
利用は、館内のパソコンで書籍を申し込み、カウンターで受け取ります。(その待ち時間は30分から1時間越えです。)
有料ですが、コピーなど複写はインターネットから申し込み、後日郵送で受け取れるようです。

待ち時間は館内にレストランがありますので、そこで時間を潰します。ちなみに、レストランは学生食堂みたいでおいしいですよ。価格は1000円以内です。

では、国立図書館での家系図の調べ方について説明しましょう。

日本地名大辞典について
日本地名大辞典は、これまでにも何度か述べましたが、○○市だけでなく、○○町までの歴史が詳細に書かれています。ご先祖様の住んでいた街が明治時代の人口、学校、地理、地名の変更など書かれており、ご先祖様がどこの学校にいたか、手がかりの糸口が見つかるかもしれません。除籍謄本に書かれている単語を徹底的に調べ、手がかりを広げましょう。

地方の古文書が見れる
地方の古文書とは、例えば昭和初期に発行した歴史書や水門帳の一部が保管されています。家系図の調査につまづいたら、ちょっと寄り道して見ましょう。昭和初期に発行した歴史書を見ると、○○藩がやってきて、征服し、その後○○藩に攻められて地方に逃げた。だから、祖先は○○地方に逃げたのではないかとか、わずかな手がかりが得られるかもしれません。水門帳は、水田の名簿で、例えば誰がどの位お米を納めたもので、例えばここに名前があるとご先祖様は農作民であったことがわかります。国立図書館で検索するときは、「山形 帳」というように地名と「帳」という言葉で検索してみてください。

昭和時代の住宅地図帳と電話帳のコンビ
国立図書館には昭和時代の住宅地図帳は現存する最古のものから現代まで保管しており、自由に見ることが出来ます。例えば昭和10年発行、昭和15年発行、昭和17年発行など、同じ地域でも年代ごとに現在まで数冊あります。江戸末期、明治時代に住んでいたご先祖様の土地が、昭和時代に誰が住んでいたか確かめることが出来ます。もし、子孫の方が住んでいれば、後にその土地に誰が住んでいて、現在までどうなっていたのかが分かります。これにより、その土地に住んでいた氏名を当時の電話帳などで探し当てれば、その方が何か知っているかもしれません。お手紙を出すチャンスが生まれます。

明治時代の一部の新聞をマイクロフィルムで見れる
明治時代の新聞をマイクロフィルムで見て、当時のその地域の情勢を見れるかもしれません。もちろんご先祖様の記事はない可能性ははるかに高いですが、ご先祖様の生きていた時代の様子が目に浮かぶことでしょう。そして、広告を見てください。明治時代にこんなに優れた商品があるなんでちょっと驚きますよ。明治時代でも昭和中期と変わらない文明社会です。さらに、「痔」の薬が多い。ということは、当時はその薬必需品ということでしょうか。

郷土史などは、その地域の地理、歴史を大学の教授や教育関係者が一生懸命調べて冊子にしたものです。もちろん歴史について書かれていますが、重要なのは、参考文献とその貯蔵場所。研究者が何の本を調べて書いたのか、そしてその本はどこにあるのか。同じ本は国立図書館にないか。というように可能性を広げていきます。

どうでしょう。家系図の調べ方として首都圏に在住の方は、国立図書館は可能性がびっしり詰まって、現地に行く交通費も節約できるいい所です。待ち時間もありますが、立派な所ですからぜひ、足を運んでください。

また、国立図書館での調べ方を、実際の家系図の調べ方でどう活用するのか私自身の体験のページもありますので、ご参考にしてください。